坪庭を囲むように配置された現代数奇屋のこの家は、木造平屋ですが地下にガレージと納戸があり、丘陵地の地形を生かした間取りの計画です。炉を切った和室もしつらえ、茶道に親しむ家人の想いを形にしました。
梁材は140年生の高知県香美の森の桧、化粧野地板は那賀川流域の杉の赤身板で、その木肌は光り輝き、木の匂いにあふれています。
壁は竹小舞に荒壁、けいそう土が塗られるなど、自然素材でつくられています。この家は左官や大工、建具師など職人たちが腕を競ってつくりあげました。
又、太陽熱利用の床暖房や坪庭からの採光・通風など、環境に配慮した家づくりになっています。